2016年7月18日月曜日

二元論にならないこと-中庸

”偏らず中正なこと”を中庸と言います。


東洋医学でなにごとも中庸であることが好ましいとされています。
どちらにも偏らず中庸であること。


東洋医学では”陰陽”や”五行”あるいは”氣血水”という概念で
からだのことを見ていきますが、
例えば”陽”が良いもので強ければ強いほどよい、というものではありません。

”陰”と”陽”のバランスが取れていること。
”五行”のバランスが取れていること。
”氣血水”がバランスよくからだを巡っていること。
というバランスが重要としています。


またその中庸の具合というものも
西洋医学・科学のように統計で出された大勢の人を対象とした中での
真ん中らへんということではなく、
個人個人にあるその人に取っての中庸が大事であるように思います。


多くの人の真ん中に当てはめられる、という言い方はおかしいかもしれませんが、
その人にとって一番いい状態・無理のない状態というのは
一般化できないことが多いと思います。

なので、例えば
(身長に対して)体重が何kg以上は”悪い”とか、
血圧が140以上だと”いけない”と言うのは
本来的にはどうなのかな、と思います。


また、ここまでが”良い”、ここからは”悪い”。
これをするのは”良い”、これは”悪い”という二元論で考えるということも
”その人らしさ”を排除することにつながってよくないこともあると思います。


ひとつの答えを得るためには二元論の方が簡単なこともあると思いますが、
”自分にとっての中庸”を知っておくということも必要なことではないでしょうか。

そしてそれは結局”自分らしさ”につながることなのではないかと思います。

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