2016年10月30日日曜日

陰陽五行-陰陽から考える養生

東洋思想では、世界を陰と陽に分けて認識をしました。


自然を陰陽に分けると
昼間が陽、夜が陰であり夏が陽、冬が陰の時期になります。


たとえば”陰の気”が強くなる冬には芋や穀類など
”陽の気”が強い食べ物を食べる。

逆に”陽の気”が強い夏には
ナスやトマトなど水分が多くからだを潤すもの、
からだの熱を取るもの(陰)を食べると良いということになります。

これはまさに旬のものを食べるということになるので、
自然に沿って出てきた食べ物が直接養生につながることになります。


陰陽を知って、自然とからだとのバランスを取っていくという考え方ですが、
すこし知っているとからだをどうケアするかがわかってきます。


もう一つ例えを。
リラックスができない、ずっと緊張しているというのは”陽”が強すぎる状態です。

そういう時にお風呂に入ったり(緩む・拡散は陰)、夜(陰の時間)に早く寝るのは
陰の気を強め、”陽”が強すぎることとバランスをとることになります。


少しずつ世界を陰陽に当てはめてみると、いろいろと面白いと思います。


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東洋医学のお話会

ご自宅、カフェなど、どちらにでもお伺いします。

出張お話会

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2016年10月29日土曜日

陰陽五行-五行

陰陽五行は 「この世界をどうやって理解するか」という考え方です。


前回は陰陽の話でしたので、五行の話を。

五行論になると急にややこしくなってきて
理解するのが難しくなる感じがしますが、
ひとつの季節を想定するとわかりやすくなるかと思います。


五行というと「木・火・土・金・水」。
世界はこの五つの要素でなりたっていると昔の人は考えました。

そしてこの五つにあらゆるものを当てはめて世界を理解しようとします。


たとえば、”水”の要素について。

”水”に関連のあることとして
自然と対応させたもの:冬・寒・黒・鹹
からだと対応させたもの:腎・膀胱・骨・髪・耳


冬という季節は寒くからだが冷える。
黒いものや塩辛いもの(鹹)、海のもの(水)を食べてからだを補う。

また腎が影響を受けやすい季節。
腎が弱ると足腰が弱くなり(骨)、白髪や耳が遠くなるなど
いわゆる”老化”といった状態が起こりやすくなる。

そのため寒さから身を守り、夜は早く寝て朝はゆっくりと起きて養生をする。


五行を知るとやるべきことも見えてきやすいのではないかと思います。


東洋医学のお話会

どちらにでもお伺いします。
出張お話会



2016年10月28日金曜日

陰陽五行-陰陽

東洋思想である陰陽五行。

ちょっと難しいイメージがあるかもしれません。
本を読んだりすると、なかなかとっつきにくく難しく感じる氣もします。


陰陽も五行も、
「この世界をどうやって理解するか」という考え方です。


「ヒナタ」と「ヒカゲ」があることをまず知り、
そこからいろいろなものを”陰”と”陽”に分けていったものが
陰陽論と呼ばれるもの。

日が出ているとき(陽)と日が沈んだとき(陰)
暑い季節(陽)と寒い季節(陰)
熱い(陽)と冷たい(陰)
上(陽)と下(陰)
表(陽)と裏(陰)
拡散(陽)と収斂(しゅうれん)(陰) などなど


では、暑い季節(陽)にはからだを冷やすもの(陰)を食べようとか、
からだが緊張している(収斂)しているときは、どうリラックス(拡散)
するのがいいのか、というのが陰陽をからだに当てはめた考え方です。


この世界と自分のバランスをどのようにとっていくか。
陰陽をまずはこんな感じでとらえていくとわかりやすいのではないでしょうか。



東洋医学のお話会

どちらにでもお伺いします。
出張お話会



2016年10月27日木曜日

養生のお話会あれこれ

養生について、ということでお話会のご依頼を
ちょこちょこといただいています。

決まっているところでは、

●11月6日(日)
 季節の体のお話と養生ドリンクの会
 イベント:ハーゼイコーゼ内
 場所:ハーゼ65(王子公園駅すぐ)
 時間:12:00~12:30、14:00~14:30
 https://www.facebook.com/events/313357762390308/

●11月28日(月)
 季節の養生のお話とおいしい養生スープの会
 場所:ノウムベーカリー(武庫之荘)
 時間:11:00~11:30、13:00~13:30
 ご予約:09073481657

●1月17日(火)
 季節で食べるトムヤムクン(仮)
 場所:伊丹
 時間:12:00~


まずそれぞれのお店の方とお話をして、
お料理などどうすれば日本の季節に合ったものになるかという
相談もさせていただいています。

とても楽しい。


施術という、僕が手を当てることも必要と思いますが、
生活の中で、自分でできる範囲を増やしていく
その助けになると嬉しいので
こういった機会が増えていくといいなぁと思っています。

基本的にどこでもうかがいますので、
お気軽にお声がけください。


11月6日のお話会もお席ありますので
ご興味のある方、ぜひご連絡くださいませ。

2016年10月15日土曜日

次の世代へ

少し前に、facebookでこんなことを言ってみました。

「次の、向かっていく目標地点みたいなものってどこなんだろう。
みんなの。一般の。
どこをとらえて進んで行くんだろうか。」


この一言に対して、いろいろコメントをいただきました。


多くの人が、「わたしは”自分らしくある”ことです」や
「”今、ここに”いられるように」と言ってくれました。


僕自身はこの質問をしたときにぼんやりと思っていたことは、
「”お金をかせぐ”ということの次の社会的な目標とはなんだろう。物質的な豊かさの次とは。」
というところにあったと思うので、
(僕自身がはっきりとそれを意識して質問をしたわけではないけど)
それに対して、個人的には”自分らしくある”ということだよ
という答えをもらったのだろうと思います。

それは、僕もお腹の施術をすることが”自分らしさ”に向かう
ひとつ早い方法なのではないかと思ってやっていることなので、
とてもよくわかります。


その中で、コメントでやりとりしていた一人の方と
いいところに行ったなと思ったことがあります。

それは、
「全員間違いなく死へ向かってるから、次世代にいいものを残せたら、
自分が生きた値打ちがあるよね」

これは、間違いない。


この質問をちょっと読み替えてみると
「これからみんなお金を使って何をしていくのがいいの?」とも読めます。
(あくまで僕がした質問ですが、意図ははっきりしていない)


僕自身はよくお金の問題に当たるし、今も当たってばかりですが(笑)
お金を稼ぐのがなんとなく良くないことというイメージもあったように思います。

それが最近少しずつ取れてきて、
お金、やっぱりいるよねーとなってきたけどイマイチうまくいかない。

そこでしてみた質問でした。


お金が悪いものではなく、必要なものである。
では、なぜ必要なのか。

それは、次の世代にいいものを残すため。
自分が選択して次の世代につなげるためにお金を使うのであれば、
それは価値があるのではないかと思います。


何を買うのか、どこで買うのか。
何にお金を使うのか。
その使ったお金が次にどのように流れていくのか。

その行き着く先が、子や孫やまた次の世代にどんな影響があるのか。


そんなことを考えることは、
これからの自分自身を作っていく、ひとつのきっかけなのかなと思います。



2016年10月13日木曜日

冬の養生のお話会

冬が苦手で調子が悪くなるから、冬にするといい養生の話を聞きたい。

最近、立て続けに養生についてのお話をいただきます。
ありがたいことです。

陰陽五行の考え方をもとに、できるだけわかりやすく
お話をさせていただこうと思っています。

簡単に触りを。



陰陽で言うと冬は”陰”の季節。
ですので、”陽”のものをどう取り入れてバランスを取るか。

食べ物や過ごし方などを中心に。



そして五行では冬は”腎”が影響を受ける季節。
”補腎”という考え方が重要になってきます。

”腎”を補う食べ物や、生活習慣としてできることを中心にお話します。



また、次の季節を見据えた養生ということも大切になります。
一年を通して過ごしやすいからだを作っていく、
その手助けのひとつになれば嬉しいです。


お店でお話する機会もありますし、
個人的に聞きたいということでもお受けいたします。

ぜひ、お気軽に。



直近のイベントでのお話は、王子公園のハーゼ65のイベント、
ハーゼイコーゼでお話をさせていただきます。

こちらもよろしければ。



2016年10月11日火曜日

施術の感想8

施術(腹部施術のモニター)の感想をいただきました。


モニターに来ていただいていた途中から、
お腹の感じも変わって、考え方なども変化をされたように感じます。

特に「自分の感情を1番に認めてあげられるようになりました」というところに
大きな変化があった方だと思います。

今までお腹にたまった感情が少しずつ取れていくと
自分の”今”の感情がしっかりと認識できる。

そんなことが施術に来ていただく中でできたのではないかと思います。


ありがとうございました!


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今回腹部モニターに参加させてもらいました。


ずっと気持ちも身体も重たくて、気が重い、やる気が出ない、そんな感じが続いていました。

施術とめぐりさんとの対話で、自分があらゆることを気にしすぎで、

いろんな人にいい人でいようとしすぎてガマンして、身体にムリをさせて、

その結果腸の働きが悪かったり、頭痛や気力不足など、

身体の不調は、身体からのSOSだったんだなと改めて気づかされました。


モニターを終えてから、だいぶ身体も軽くなり、頭痛も今までよりも減りました。

何より、知らず知らずに後回しにしていた自分の感情を、

1番に認めてあげられるようになりました。


自分の身体と向き合い、身体の声を聞き、自分を大切にいたわった2ヶ月間だったと思います。

自分の考え方のクセを知り、起こることすべてに意味がある、

そんな気付きにたくさん出逢えました。


モニターに参加させてもらって、ほんとによかったです。

ありがとうございました。


(30代・女性)

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2016年10月3日月曜日

お腹の施術のモニターを終えて

8月と9月の2ヶ月間、お腹の施術のモニターを募集して、
施術をさせていただきました。→モニターを募集しますの記事


期間を決めて、ある程度定期的に施術をさせていただいて、非常に勉強になりました。
モニターとして来ていただきました皆様、ありがとうございました。

また、多くの方に、お腹の話が氣になっていたと言っていただいて、
意外と注目されてたんだなと思ったり。これもありがたかったです。



施術をする側からの感想ですが、報告がてら書いてみたいと思います。


お腹の施術をして個人的におもしろかったのは、
全身に作用している感覚が多くの人にあった、ということです。

お腹だけを触っていても、全身があたたかくなったり、
とてもすっきりしてからだが軽くなるという感想は
非常に多かったように思います。

モニター募集のときにもこのことは想定していましたが、
思っていたよりハッキリと全身に作用することがわかる感じです。

からだの中心であるお腹から全身に作用する、
あるいはお腹で止まっていた氣が流れがよくなることで
からだの状態が変わっていくということを強く感じることができました。


また、中心ということで言うと、からだとしてではなく
精神的な意味での自分の中心につながりやすくなるように、
ということもひとつ考えていたことです。


このことに関しては、とてもうまくつながっていってくれた人が数人いらっしゃいました。

人によっては、実際の施術は数回で終わって、
あとの数回は来て話していたら
不安感やブレが少なくなってスッキリして帰る、という
施術を手放してもらえる方もいらっしゃいました。

これは僕もやっていて嬉しかったことです。

一度自分の中心がわかってくると、不安やストレスはあっても
それほど悩まずにすむ、またすぐに自分の中心に戻ってこれるということ。

そして東洋医学では「脾胃(お腹)が弱ると思い悩む」と言いますが
お腹の状態がある程度良くなってきたから、
普段の悩みなどが少なくなって、話をするだけでスッキリしていく
というようなことを見せていただいた感じがしています。


この二点は個人的にとても興味深く、
またモニターをやってよかったと思えることでした。



このモニターを通じて、”あたまとおなか”というメニューを作りました。

お腹を施術することで全身に作用し、感情面でも折り合いをつけやすくなる
ということがある程度わかった感じがしています。
それに加えて今までもしていた顔・頭部の施術も一緒にしようと考えました。

お腹の調子を整える一方で、不安やストレスについて考え、
”思考にとらわれる”ということが多くあることもわかりました。

顔・頭部の施術をすると頭がスッキリするとか無駄に悩まなったとか、
もちろん”陰陽”的にからだを整えることもあるのですが、
いろいろと感想をいただきます。


自分につながっていくという点に関して、”あたまとおなか”を
一緒に施術することは意味があるように思います。

もちろん、リラクゼーションとしての効果が高い点で、とてもおすすめです。



さて、モニターも終わって次は何をしようかと思っていたら、
冬場に体調が悪くなるから冬の養生について教え欲しいとお話をいただきました。

これまでやってきたことや知識が役に立つというのはとても嬉しいことです。
また新しい形でも何か喜んでいただけることができればと思います。


からだのこと、体調のことなどなんでも、
何かあったら氣軽に声をかけてくださいね。

あらためて、今後ともよろしくお願いいたします。