2020年7月30日木曜日

アニミズムの時代

アニミズムとは、自然にあるものそれぞれに神(霊)が宿るとする信仰です。
生物・無機物に限らず、岩にも、風にも、草にも、犬にも、ヒトにも、
それぞれ固有の神が宿っている。

人は、それぞれの宗教や信仰においてのひとつの神を作り出す前には
いろいろなものに霊が宿り、神様であると当たり前に考え、
それぞれを畏れ敬ってきたのだと思います。


僕がアニミズムの時代だなと感じるのは、特にヒトの世界においてです。

社会の中であまり飛び出すことなく、
他の人と合わせ、均質化していっていたヒトの世の中は、
自分という神をありのままには認めず、
少し(あるいは大きく)形を変え、社会に適合していることを
善しとしてきたように思います。


しかし、これからは個々人が神であり、
他人と違う自分の在り方を自分自身で認めていく時代になっていると思います。


占星学では、今年2020年12月22日の水瓶座での
グレートコンジャンクションをひとつの境に風の時代に移行すると考えられています。

これまでの土の時代(物質的・形のあるものへの価値)の時代から
形のない精神的なものへの価値の転換。フラットな関係。

特に水瓶座には「個性と平等」というキーワードがあります。
それぞれが個性的であるからこそ、みんな平等。
その個性を認め合っていく時代というのは
それぞれに固有の神が宿るというアニミズム的な発想と似ていると思うのです。


今まで社会に合わせるということが苦しくてしんどかったという友人知人が、
やっと楽になりそうだと言っているのを、最近よく聞きます。

コロナウィルスをきっかけにして多くの人がこれまでの生き方を変えている
ヒトの社会ですが、全ては次の時代に向かう過程なのではないかと思いますし、
それはそれぞれが個性を発揮して生きられる社会への道なのではないかと思います。

2020年7月29日水曜日

感情と皮膚

前回、感情と身体症状についてのことに少し触れましたので
そのことについてもう少し。


身体症状として現れて、もっとも見えやすい部分が皮膚です。
身体の歪みなどは見る人が見ればわかることかもしれませんが、
皮膚はわかりやすく、誰もが気がついたら異常がわかる。

皮膚というのは何かを主張し、
人にわかってもらいたいという感じが強いように思います。


典型的なものは、子供に現れるアトピーなどの皮膚症状かもしれません。
皮膚症状が何を訴えているのかは、その子供さんによって違うかもしれません。
ですが、何かを訴えているかもしれないとは思います。


東洋医学では、皮膚と関係が深い臓腑は「肺」。
そして皮膚と関係が深い感情は「悲」。
すなわち、悲しいや寂しいという感情です。

悲しさや寂しさの感情が、皮膚の症状として
現れるというのは、東洋医学ではとてもしっくりとくることです。


そうなると、皮膚の症状だけを見て改善をしようとしても、
根本的に寂しさがなくならないと症状が治らないかもしれない。

食事療法や自然療法などの対処もあると思いますが、
もしかしたら「抱きしめてあげる」とか「話を聞いてあげる」とかした方が
症状が改善するかもしれない。


実際に、皮膚科の先生たちがトラウマの解消のアプローチを使って
患者の内面の思いを変化させて症状へのアプローチをしている方も
出てきているようです。


身体に現れている症状が精神や感情から来る場合があるということは
ストレスで胃潰瘍になるというのがわかりやすいかと思います。

東洋医学で言うと「胃」と対応するのは「優(不安・思い悩む)」ですので、
心配事が増えてきて「胃」に症状が出るということも
しっくりくることです。


皮膚や胃などは西洋医学で言うと「内科」的なことかと思いますが、
前回書いたように、足や腰、目や手など身体部に出てきている症状を
精神や感情面から見つめるということはとても大切なことだと思います。

また、身体は「客観的な自分」ですので、
自分のことを内観する際に、自分の身体に起こっていることを
確認してみるということも、自分を知る大きなヒントになることかと思います。

2020年7月15日水曜日

お久しぶりです

とても久しぶりに、ブログを書いていこうと思います。

しばらく、他のブログサービスを使うことを検討していましたが、
気軽に、そして今までのことは残したままで言葉を綴って行こうと思います。


そこでまず、お知らせというかご報告です。

これまで主に整体やヒーリングを生業としてきました。

しかし、このコロナの影響で整体がやりづらくなったことを通して
自分の内側と向き合い、整体施術を生業としてはやめることにしました。

少し前から、整体をすることに違和感がありました。
それは、身体にあらわれる症状は、ご本人の内側にある精神・感情面が
多大に影響していると感じていたから、です。
「こちらで手当てや整体をするということで、
ご本人の内面にある問題と直面することを先延ばしにしてしまうのではないか。」
という思いがなくせなくなったからです。

現代において、特に都市部においては、身体的な症状であっても
内面(感情や精神面)の影響の方が多いのではないかと感じることが
とても多くなってきていました。

もちろん、身体的な要因も多くあり、全ての人に対して自分が手当てをする
意味というものは感じてきたからこそ続けていたところではあります。

ただ、どうしても自分が手当てをする立場でいて、
誰かが施術を受けに来られると、自分が何とかしないといけないと感じ、
どうしても問題を(一部とは言え)引き受けてしまいます。

たとえば、来られた方が足が痛いとします。
どこかに向かうことを可能にするのが足の役割ですから、
その方の足を何とかしようと思っても、その方が向かいたくないことがあれば
足は痛いままです。だって、治ると困るから。行かないといけなくなるから。

すると、足はいつまでたっても治りません。
たとえ治っても、別の箇所が痛くなります。

そういったことを学んだり、目の当たりにしていると、
自分が身体のことをすることを離れたほうがいいのではないかと思ってしました。


幸いというかなんというか、2018年の末ごろから西洋占星術を
独学で学び始めていまして、そちらでもお仕事をいただいております。

西洋占星術の方が、ご本人が自分の問題に向き合い、
根本的な解決に向かうお手伝いというかサポートができるという
感覚を持っています。

多くの方に助かったと言っていただいてもおりましたが、
やはり自分の中に違和感がある以上、その手で人の身体を触るのは
やめておこうと思います。


ということで(長くなりましたが)整体を生業とすることはやめ、
占星術をツールとして皆様と向き合っていく所存です。

生業としてはやめようと考えていますが、
近くにいるときに何かあれば手当てをしたいと考えています。
今までよりもお気軽にお声がけいただければうれしく思います。

このブログでは、今まで学んだこと(整体・東洋医学)に加え
西洋占星術について、また最近面白いと感じて調べているやまとことばなど
目に見えないことについて更新ができればと思っています。

お付き合いの程よろしくお願いいたします。